普段から封筒やハガキに貼って使うあの‘切手‘。その正しい呼び方はご存知ですか?
仕事や日常生活などでも欠かせない切手ですが、なかなかその詳しい由来や歴史について知る機会がありません。どういったいきさつで現在の名称になったのでしょうか。
そこで今回は
- ・名前の由来、
・切手の用途
・切手が変化していったもの
についてご紹介します。
今まで何気なく使っていた切手について新たな発見があるかもしれません。
目次(気になる項目へ移動)
切手の正しい名称は?どんな風に変化したのか
切手というと手紙を送る際に郵便局で購入し、貼って使う紙片のことを思い浮かべる人も多いと思います。
現在の正式名称は「郵便切手」といい、郵便料金の支払い証明の役割を果たします。
明治時代から現在と同じ意味で使われるようになりましたが、そもそもは「切符手形(きりふてがた)」と呼ばれていました。
「切符手形」は明治以前に、郵便だけでなく広い用途に分けて呼ばれており、当時の人々にとても馴染み深いものでした。それがだんだんと定着していき、切手と省略されるようになったと言われています。
現在は切手と言えば、郵便切手を指すことがほとんどですが、当時はどんな使われ方だったのでしょうか。
そもそもは別の意味ももっていた
現在では、切手と言えば郵便料金の納付を目的としたもののことを指しますが、明治以前ではもっと広い意味を持つ名称でした。
当時は、商品を受け渡し交換する役割があり、現在でいう商品券と同じ扱いをしていました。その代表格が米切手で、その他、大豆や生蝋、黒砂糖、小麦などがあります。
また、金銭を支払ったという証明を紙に書き、金券にしていたという説もあります。
明治時代、日本の近代郵便制度の創始者である前島密が郵便料金の支払いを証明するものとして「切手」と定めました。そして、区別をするために、他の類似証券類は名称を変えたのです。(例:商品切手→商品券)
その結果、現在の郵便切手が「切手」と認識されるようになったのです。
まとめ
いかがでしたか?
何気なく呼んでいた切手は、実は省略された名称だったのですね。
当時とは全く意味の違う用途を持った「切手」。
仕事場や日常生活で何かと目にする切手にこんな由来があったと驚く方もいるのではないでしょうか。
切手の時代や歴史を紐解いていくとまた面白い発見があるかもしれません。
新たな一面を見つけて、ぜひ楽しんでください。